German Tidbits Vol.1

(参考文献:2011年度NHKテレビ「テレビでドイツ語」4月号)

 

◆ドイツ語の人称代名詞

 まず、ドイツ語の人称代名詞です。

 Ich(イヒ=I)、Sie(ズィー=youの丁寧な形)、du(ドゥー=youの親しい形)、er(エァ=he)、sie(ズィー=she)、es(エス=it)。

 wir(ヴィア=we)、Sie(ズィー=youの丁寧な形)、ihr(イーア=youの親しい形)、sie(ズィー=they)。

 

sein(ザイン)

 英語のbe動詞に相当する動詞です。述語を伴って「〜である」とか、場所を表す語句を伴って「〜にある」、「〜にいる」、場所や時間を表す語句を伴って「〜で、〜に行われる」と言う意味があります。

 活用は下記の通りです。

 Ich bin(イヒ ビン=I am)、Sie sind(ズィー ズィント=you are)、du bist(ドゥー ビスト=you are)、er, sie, es ist(エア, ズィー, エス イスト=he, she, it is)。

 wir sind(ヴィア ズィント=we are)、Sie sind(ズィー ズィント=you are)、ihr seid(イーア ザイト=you are)、sie sind(ズィー ズィント=they are)。

 活用例としては、I am Japanese.と言いたい場合、男性だったらIch bin Japaner.(イヒ ビン ヤパーナー)、女性だったらIch bin Japanerin.(イヒ ビン ヤパーナリン)となります。Japaner(ヤパーナー)、Japanerin(ヤパーナリン)がJapaneseに相当します。

 また、Wo sind Sie jetzt?(ヴォー ズィント ズィー イェツト)と言うと、Where are you now?に相当します。wo(ヴォー)がwherejetzt(イェツト)がnowに相当します。疑問文を作る時は主語と動詞をひっくり返します。

 

haben(ハーベン)

 英語のhaveに相当する動詞です。体の状態を表す名詞を伴って「〜である」、「〜が痛い」とか、家族や親戚、友人などを表す名詞と一緒に「〜がいる」と言う意味があります。

 活用は下記の通りです。

 Ich habe(イヒ ハーベ=I have)、Sie haben(ズィー ハーベン=you have)、du hast(ドゥー ハスト=you have)、er, sie, es hat(エア, ズィー, エス ハット=he, she, it has)。

 wir haben(ヴィア ハーベン=we have)、Sie haben(ズィー ハーベン=you have)、ihr habt(イーア ハプト=you have)、sie haben(ズィー ハーベン=they have)。

 活用例としては、Are you thirsty?と言いたい場合、Hast du Durst?(ハスト ドゥー ドゥァスト)となります。Durst(ドゥァスト)がthirstに相当します。つまり、厳密に訳すと、Do you have a thirst?となります。

 また、Haben Sie Hunger?(ハーベン ズィー フンガー)と言うと、Are you hungry?に相当します。Hunger(フンガー)がhungerに相当します。

 

können(ケネン)

 英語のcanに相当する助動詞です。「〜できる」と言う能力を表したり、「〜することが可能である」と言う可能性を表したり、「〜してもよい」と言う許可を表します。

 活用は下記の通りです。

 Ich kann(イヒ カン=I can)、Sie können(ズィー ケネン=you can)、du kannst(ドゥー カンスト=you can)、er, sie, es kann(エア, ズィー, エス カン=he, she, it can)。

 wir können(ヴィア ケネン=we can)、Sie können(ズィー ケネン=you can)、ihr könnt(イーア ケント=you can)、sie können(ズィー ケネン=they have)。

 活用例としては、Can I try that apple?と言いたい場合、Kann ich den Apfel probieren?(カン イヒ デン アプフェル プロビーレン)となります。den Apfel(デン アプフェル)がthat appleprobieren(プロビーレン)がtryに相当します。

 ここでの注意点は本動詞の位置です。上記例文のように話法の助動詞と合わせて使う本動詞は、不定形で文末へ置かれることに注意が必要です。

 それから、Can you speak Japanese?と言いたい場合は、Können Sie Japanisch?(ケネン ズィー ヤパーニッシュ)と言います。このように、könnenは単独でも使用することが出来ます。簡単に言えば、日本語でも「ドイツ語が出来ますか?」とか「私はテニスが出来ます」など、「話す」や「する」と言った動詞を省略することが出来ますが、ドイツ語でも、本動詞が常識的に推測出来る場合には省略することが出来ます。

 

machen(マッヘン)

 英語のmakeに相当する動詞です。「作る、生み出す」、「する、行う」と言う意味があります。いずれの場合も目的語を伴います。

 活用は下記の通りです。

 Ich mache(イヒ マッヘ=I make)、Sie machen(ズィー マッヘン=you make)、du machst(ドゥー マハスト=you make)、er, sie, es macht(エアズィーエス マハト=he, she, it make)。

 wir machen(ヴィア マッヘン=we make)、Sie machen(ズィー マッヘン=you make)、ihr macht(イーア マハト=you make)、sie machen(ズィー マッヘン=they make)。

 活用例としては、I make coffee.と言いたい場合、Ich mache Kaffee.(イヒ マッヘ カフェー)となります。

 また、Was machst du jetzt?(ヴァス マハスト ドゥー イェツト)と言うと、What are you doing now?に相当します。was(ヴァス)がwhatに相当します。