Words & Phrases
(参考文献:情報センター出版局「旅の指さし会話帳12 スペイン」)
◆スペイン語=カスティーリャ語
スペイン語のことをカスティーリャ語と言うことがあります。英語にもSpanishとCastilianと言う2つの単語が存在し、スペイン語でもespañolとcastellanoと言う2つの単語が存在します。では、どうしてスペイン語のことをカスティーリャ語と言うのでしょうか。
スペインの地では昔から様々な民族による支配・略奪が繰り返されて来ました。中でも特に有名なのが、イスラムに支配された地を次々と奪回して行ったキリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)です。この時に、アウトゥリアス、レオン、カスティーリャ、ナバラ、アラゴンなどの小王国が次々と誕生し、その後、併合を繰り返して現在のスペイン王国が誕生しました。
そして、その頃イベリア半島で使われていたロマンス語のいろいろな方言のうち、主だった3方言を中心として言語の形成が進み、カスティーリャ語(半島中央部)、カタルーニャ語(東部)、ガリシア・ポルトガル語(西部)が誕生しました。そして、カスティーリャ王国で使用されていたカスティーリャ語が現代の統一されたスペイン王国の共通言語となったのです。そう言うわけで、スペインの国語であるスペイン語は、スペイン語ともカスティーリャ語とも呼ばれているのです。
◆4つの公用語
スペインには、スペイン語(=カスティーリャ語)の他に、地方独自の公用語が3種類あります。
スペインの大部分で話されているスペイン語(=カスティーリャ語)の他に、西部=ポルトガルの北部で話されているガリシア語(gallego(ガィエゴ))、東部の海岸沿いで話されているカタルーニャ語(catalán(カタラン))、そして北部のごく一部で話されているバスク語(euskera(エウスケラ))があります。
ガリシア語(gallego(ガィエゴ))はガリシアの公用語で、もともとはポルトガル語と同一言語であったため、ポルトガル語と非常によく似ています。
カタルーニャ語(catalán(カタラン))はカタルーニャ、バレアス諸島、バレンシアの公用語で、近年ではこの地方ではスペイン語よりも勢いが強くなって来ています。
バスク語(euskera(エウスケラ))はバスクの公用語ですが、ロマンス語とは全く起源が異なり、習得が難しく、実際にこの地方でもあまり使われなくなって来ています。
◆スペイン語の子音
ここではスペイン語の子音で、発音上注意すべき文字を取り上げます。
c:[ca,
cu, co]はそれぞれ「カ、ク、コ」と読みますが、[ci, ce]はそれぞれ「シ、セ」と読みます。地方によっては英語のthの発音のように舌を上下の歯の間に挟んで発音するところもあります。
g:[ga,
gu, go]はそれぞれ「ガ、グ、ゴ」と読みますが、[gi, ge]はそれぞれ「ヒ、ヘ」と読みます。また、[gui, gue]は「ギ、ゲ」と発音します。
h:どこにあっても発音しません。
j:息を強く吐き出すハ行の音です。Japanはスペイン語でJapón(ハポン)と発音します。
ll:Lが2つ並んだ時は、場所によってジャ行やィヤ行、リャ行で発音します。因みに僕はィヤ行で発音しています。
ñ:スペイン語独特の発音で、ニャ行で発音します。
q:[qui,
que]の組み合わせで使われ、それぞれ「キ、ケ」と読みます。
r:ラ行の発音ですが、語頭ではかなり巻き舌で発音します。
v:bと同じくバ行で発音します。
y:場所によってヤ行またはジャ行で発音します。
z:主にサ行で発音されますが、場所によっては英語のthの発音のように舌を上下の歯の間に挟んで発音するところがあります。
◆dirección(ディレクシオン)
ここではスペイン語での方向の言い方をご紹介します。
まず、eastはeste(エステ)、westはoeste(オエステ)、southはsur(スール)、northはnorte(ノルテ)と言います。
次に、hereはaquí(アキー)、thereはahí(アイー)、over thereはallí(アジまたはアィイ)と言います。それから、next toはal lado de(アル ラド デ)、in front ofはen frente de(エン フレンテ デ)、behindはdetrás de(デトラス デ)と言います。
そして、rightはderecha(デレチャ)、leftはizquierda(イスキエルダ)と言います。
◆saludos(サルードス)
ここでは挨拶表現についてご紹介します。特に注意したいのはtú(トゥ)とusted(ウステッド)の使い分けです。
日本語で言うと「君」や「お前」など、親しい人への言い方と、「あなた」と言う丁寧な言い方との違いで、日本人からすれば何てことのないことのように思えますが、ヨーロッパの言語ではこの2つの2人称の言い方で、動詞の活用が変わると言う注意が必要です。
Buenos días.(ブエノス ディアス=Good morning)や、¡Hola!(オラ=Hi.)のような普通の挨拶には上記は影響しませんが、例えば、How are you?と聞きたい場合、tú(トゥ)に対して言いたい場合は、¿Cómo estás?(コモ エスタス)となるのに対し、usted(ウステッド)に対して言いたい場合は、¿Cómo está?(コモ エスタ)となります。このestás(エスタス)や、está(エスタ)が動詞estar(エスタール)の活用形です。
スペインでの挨拶の他の特徴として、男性同士は握手(apretón
de manos(アプレトン デ マノス))、女性同士や女性と男性の間ならキス(besito(ベシート))があります。このベシートも場所によってやり方が変わります。基本的には右、左の順で頬をくっつけ合い、チュッチュッと言う音を口で立てます。知り合いでも初対面でも同じです。スペインでは上記の通りですが、中南米では右の頬1回のみになります。
◆cómo dirigirse(コモ ディリヒールセ)
ここでは呼びかけ表現についてご紹介します。日本語で言う「あのー」とか、「すみません」などのような表現です。
一般的に、教科書などで習うのはPerdón.(ペルドン)で英語のExcuse me.に相当します。呼びかけにも軽くあやまる時にも使われます。もっと「らしく」言いたい場合は、このPerdon.(ペルドン)の後ろに、男性だったらseñor(セニョール)、女性だったらseñora(セニョーラ)やseñorita(セニョリータ)を付けます。女性への呼びかけに2通り存在するのは、英語と同じようにseñora(セニョーラ)の場合は既婚女性に、señorita(セニョリータ)の場合は未婚女性に使います。初対面でどちらか分からない場合はseñorita(セニョリータ)を使っておいた方が無難と言うことですね。
他にも、若い男性に向かって言う場合はjoven(ホベン)、若い女性に向かって言う場合はjovena(ホベナ)やguapa(グアパ)などがあります。
ここから先の部分は、実際に使用するかは分かりませんが、喧嘩した時などに使うあまり使いたくない言葉をご紹介します。ちょっと面白い表現なので敢えてご紹介します。
相手に向かって「畜生め!」と言いたい場合、スペイン語では¡Coño!(コーニョ)と言います。日本語の「このー!」に似ていますが、これはもともと女性器の意味です。
男性に侮辱的な言葉を放つ場合、Pajero.(パヘロ)と言います。「オナニー野郎!」と言う意味ですが、どこかで見たことのある単語ですね。某メーカーの車の名前で、スペインでその車を販売する時は名前を変えたそうです。
他にも、英語のSon of a bitch!に相当するのが¡Hijo de puta!(イホ デ プータ)と言います。hijo(イホ)がson、puta(プータ)がbitchに相当します。
◆Barcelona(バルセローナ)
ここではバルセロナについてご紹介します。バルセロナはスペインの北東、地中海に面した街です。
バルセロナと言えば、1992年のバルセロナオリンピックや、街の北部に位置するサクラダ・ファミリア(Sagrada Familia)を代表とする建築家・ガウディの建築物群、FCバルセロナの本拠地であるカムノウ・スタジアム(バルサ)(Camp Nou “Barça”)などが存在します。
1992年のバルセロナオリンピックでは、オリンピックスタジアム(Estadi Olímpic)のあるモンジュイックの丘(Montjuic)を中心に数々のドラマが生まれました。また、このバルセロナオリンピックでは、バルセロナがあるカタルーニャ州の公用語であるカタルーニャ語がスペイン語と並んで使用されました。
因みに、上記アルファベット表記は全てカタルーニャ語表記です。
◆catalán(カタラン)
それではここで、カタルーニャ語の挨拶をいくつかご紹介しましょう。
まず、Good morning.に相当するのがBon dia.(ボン ディア)です。スペイン語では、Buenos días.(ブエノス
ディアス)と言います。
Good afternoon.に相当するのがBona tarda.(ボナ タルダ)です。スペイン語では、Buenas tardes.(ブエナス
タルデス)と言います。
Good evening.やGood night.に相当するのがBona nit.(ボナ ニッ)です。スペイン語では、Buenas noches.(ブエナス ノチェス)と言います。
Thank you.はGràcies.(グラスアス)と言います。スペイン語でも発音は同じですが、Gracias.(グラシアス)と書きます。
Good bye.はAdéu.(アデーウ)と言います。スペイン語ではAdiós.(アディオス)と言います。
◆Madrid(マドリー)
スペイン語ではマドリードのことを(マドリー)と発音します。最後のdは殆ど聞こえません。
スペインの首都・マドリードで有名なものと言えば、まず、レアル・マドリーの本拠地のスタジアムであるEstadio Santiago Bernabeu(エスタディオ サンティアゴ ベルナベウ)があります。
他にはスペインと言えば闘牛が有名で、闘牛場であるPlaza
de Toros de Las Ventas(プラサ デ トロス デ ラス ベンタス)があります。
◆Andalucía(アンダルシア)
スペインの南部アンダルシア地方にはいくつか有名な場所があります。
まず、アンダルシア州の州都であるSevilla(セビージャ)には、ヒラルダの塔(Giralda=ヒラルダ)やスペイン広場(Plaza de España=プラサ デ
エスパーニャ)などがあります。また、Sevilla(セビージャ)から東へ30kmほど行くと、ひまわり畑で有名なCarmona(カルモナ)と言う街があります。
その他、アンダルシア地方には、南東部にGranada(グラナダ)と言う街があり、そこにはアルハンブラ宮殿(Alhambra=アルハンブラ)があります。
逆にSevilla(セビージャ)から北東へ進むと、イスラムの影響を強く受けたCórdoba(コルドバ)と言う街があります。イスラムの影響を受けているので当然、モスクも存在します。スペイン語ではMezquita(メスキータ)と言います。
◆número(ヌメロ)
ここではスペイン語での数の表し方についてご紹介します。
cero(セロ=zero)、uno(ウノ=one)、dos(ドス=two)、tres(トレス=three)、cuatro(クアトロ=four)、cinco(スィンコ=five)、seis(セイス=six)、siete(スィエテ=seven)、ocho(オーチョ=eight)、nueve(ヌエベ=nine)、diez(ディエス=ten)。
ここで注意が必要なのが、uno(ウノ=one)の使い方です。これは不定冠詞(英語のaやan)としても使われますが、男性名詞の前ではun(ウン)、女性名詞の前ではuna(ウナ)と変化します。
続いて、once(オンセ=eleven)、doce(ドセ=twelve)、trece(トレセ=thirteen)、catorce(カトルセ=fourteen)、quince(キンセ=fifteen)、dieciséis(ディエスィセイス=sixteen)、diecisiete(ディエスィスィエテ=seventeen)、dieciocho(ディエスィオーチョ=eighteen)、diecinueve(ディエスィヌエベ=nineteen)、veinte(ベインテ=twenty)。
20以降の数字は、日本語と同じように十の位と一の位を連続して言いますが、31以降は十の位の数字と一の位の数字をy(イ=and)で繋げます。
◆fechas(フェチャス)
ここではスペイン語での月や曜日の言い方をご紹介します。
まずは月の言い方です。enero(エネロ=January)、febrero(フェブレロ=February)、marzo(マルソ=March)、abril(アブリル=April)、mayo(マヨ=May)、junio(フニオ=June)、julio(フリオ=July)、agosto(アゴスト=August)、septiembre(セプティエンブレ=September)、octubre(オクトゥブレ=October)、noviembre(ノビエンブレ=November)、diciembre(ディスィエンブレ=December)。
続いて曜日の言い方です。lunes(ルネス=Monday)、martes(マルテス=Tuesday)、miércoles(ミエルコレス=Wednesday)、jueves(フエベス=Thursday)、viernes(ビエルネス=Friday)、sábado(サバド=Saturday)、domingo(ドミンゴ=Sunday)。
祝日のことはdía festive(ディア
フェスティボ)と言います。スペインでは基本的に日祝日はお店がお休みです。ただ、祝日自体は州や都市によって異なるので注意が必要です。
◆color(コロール)
ここではスペイン語での色の表し方をご紹介します。
redはrojo(ロホ)、pinkはrosa(ロサ)、orangeはnaranja(ナランハ)、yellowはamarillo(アマリージョ)、whiteはblanco(ブランコ)、sky blueはazul celeste(アズール セレステ)、blueはazul(アズール)、navyはazul marino(アズール
マリノ)、greenはverde(ベルデ)、light greenはverde amarillento(ベルデ アマリジェント)、purpleはmorado(モラド)と言います。
それからbrownはmarrón(マロン)、beigeはbeige(ベイス)、grayはgris(グリス)、blackはnegro(ネグロ)、goldはoro(オロ)、そしてsilverはplata(プラタ)と言います。
◆Chupa Chups(チュパ チュプス)
日本でも有名な棒付きキャンディーの王様である「チュッパ・チャップス」のことです。これ、もともとはバルセロナで誕生したって知っていましたか?
もともとの会社は1958年にバルセロナで誕生しました。chupa(チュパ)とはchupar(チュパール=しゃぶる)が原形で、chups(チュプス)とは、chupete(チュペーテ=おしゃぶり)が原形で、それが転じて棒付きキャンディーとなったそうです。
そして、あの花のようなデザインの袋のロゴですが、これは1969年にサルバドール・ダリがデザインしたものが原型なんだそうです。
しかし、この会社は、2006年に残念ながらオランダ、イタリアの合弁会社(FRISKの会社)に買収されてしまいました。
◆restaurante(レスタウランテ)
ここでは食事についてご紹介します。
まず、スペイン語での食事の言い方についてご紹介します。breakfastはdesayuno(デサユノ)と言い、だいたい午前8時頃に食べます。lunchはcomida(コミダ)またはalmuerzo(アルムエルソ)と言い、だいたい午後1時頃に食べます。
dinnerはcena(セナ)と言い、だいたい午後10時頃食べます。
スペインでは昼食、夕食がとても遅いので、それぞれの間に間食やおやつを食べます。それをbocata(ボカタ)またはmerienda(メリエンダ)と言います。
それから、お店の形態もいろいろあります。まず、レストランはrestaurante(レスタウランテ)と言い、居酒屋や軽食屋のことをbar(バル)と言います。カフェのことはcafetería(カフェテリア)と言い、一軒家タイプやホテルの食堂のことをcomedor(コメドール)と言います。
ここで、スペイン語での「お腹が空いた」や、「喉が渇いた」もご紹介しておきましょう。I'm hungry.はTengo hambre.(テンゴ アンブレ)、I'm thirsty.はTengo sed.(テンゴ セーッ)と言います。
◆cocina catalana(コスィナ
カタラナ)
ここではカタルーニャ地方の料理をご紹介します。カタルーニャ地方はスペイン北東部に位置し、地中海に面しています。
まず、何と言ってもpan con tomate(パン
コン トマテ)です。トーストしたパンにニンニクやトマトを塗って、オリーブオイルをかけたものです。もともとカタルーニャの伝統食ですが、今はスペイン全土にカタルーニャ語名(pa amb tomàquet=パントマカ)として知られています。
他にもカタルーニャ特産ソーセージのbutifarra(ブティファッラ)や、カタルーニャ特産の焼きネギ(carçots=カルソッツ)、ウナギとカタツムリの煮込み料理であるconejo con
caracoles(コネホ コン カラコレス)などがあります。
◆cocina vasca(コスィナ バスカ)
ここではバスク地方の料理をご紹介します。バスク地方はスペイン北部に位置し、カンタブリア海に面しています。
まず、何と言ってもpinchos(ピンチョス)です。これは薄切りバケットの上にいろいろな具を乗せて楊枝を刺した、おつまみにも似て手軽に食べられる料理のことです。実際に、都内にもピンチョス専門店があります。
他にも、アサリのリゾットであるarroz con
almejas(アロス コン アルメハス)や、小イカの墨煮であるchipirones en su tinta(チピローネス
エン ス ティンタ)、カスタードパイであるpastel de arroz(パステル デ アロス)などがあります。このpastel de arroz(パステル デ アロス)は「米のケーキ」と言う意味ですが、お米は実際には使われていません。
◆cocina gallega(コスィナ ガイェガ)
ここではガリシア地方の料理をご紹介します。ガリシア地方は北西部に位置し、大西洋に面しています。ポルトガルの北部にあります。
まず、何と言ってもmariscos(マリスコス)です。簡単に言えば、シーフードのことです。ガリシア地方は大西洋に面しており、魚介類の宝庫です。ガリシアレストランではロブスターや毛ガニ、カキ、ペルセベなどの新鮮な高級シーフードを味わうことが出来ます。
そんなシーフードを利用した料理としては、ガリシア風スープであるcaldo gallego(カルド ガイェゴ)、ガリシア風茹でダコのpulpo a feira(プルポ
ア フェイラ)などがあります。
◆cocina navarra(コスィナ ナバーラ)
ここではナバラ地方の料理をご紹介します。ナバラ地方はスペイン北部に位置し、バスク地方よりも更にフランス領寄りです。
マスをナバラ風に調理したtrucha a la
navarra(トゥルチャ ア ラ ナバーラ)や、仔羊のチリンドロンソース煮込みであるcordero al
chilindrón(コルデロ アル チリンドロン)などがあります。このchilindrón(チリンドロン)とは、ハムや玉ねぎ、ニンニク、トマト、赤ピーマンなどを炒めて煮込んだソースのことです。
◆cocina castellana(コスィナ
カステイヤーナ)
ここではカスイティーリャ地方の料理をご紹介します。カスティーリャ地方はスペイン中央部に位置しています。
野菜と豆と肉の煮込み料理であるcocido
madrileño(コスィド マドゥリレーニョ)や、牛胃袋の煮込み料理であるcallos a la
madrileña(カイヨス ア ラ マドゥリレーニャ)、仔豚の丸焼きであるcochinillo(コチニーイヨ)などが楽しめます。
◆fiestas en España(フィエスタス
エン エスパーニャ)
ここではスペインの代表的なお祭りについてご紹介します。日本でもよくテレビで取り上げられていますので、ご存知かもしれません。
まず、2月頃、カディス、テネリフェ、シッチェスと言う街で開催されるお祭り(carnaval=カルナバル)があります。このcarnavalは街によって開催時期が変わるんだそうです。
それから3月になると、バレンシアでは19日までの約1週間、サン・ホセの祭り(Las Fallas=ラス ファヤス)が開催されます。3月19日がサン・ホセの日であり、本来は1ヶ月ほどいろいろな行事が続くお祭りなんだそうです。このお祭りではfalla(ファヤ)と言う人形が作られ、最後にはそれが燃やされます。日本で言う五穀豊穣を願うどんど焼きのようなものですね。
4月にはセビーヤが有名ですが、春祭り(feira de
abril=フェイラ デ アブリル)が開催されます。
7月になるとパンプローナが有名ですが、牛追い祭り(San
Fermín=サン フェルミン)が開催されます。牛追いはスペイン語でencierro(エンスィエロ)、闘牛はcorrida de toros(コリダ デ トロス)と言います。
8月になるとバレンシア近郊の街・ブニョルでトマト祭り(La
Tomatina=ラ トマティーナ)が開催されます。あのトマトを投げ合うお祭りのことです。実はあのトマト、他人にけがをさせないように、必ず潰してから投げていたって知っていました?
そして9月24日前後の5日間くらいで、バルセロナではメルセ祭り(Mercè)が開催されます。巨人人形(gigantes=ヒガンテス)を作ったり、人間タワー(castellers=カステイェルス)を組んだりします。
◆fútbol(フッボル)
スペインもサッカーが有名ですね。
よく見かけるチーム名としては、Barcelona(バルセロナ)、Real Madrid(レアル・マドリー)、Valencia(バレンシア)などでしょうか。有名な選手としては、Messi(メッスィ)、C.Ronald(C.ロナウド)などがいますね。
因みに、スペイン語でホームのことはcasa(カサ)と言い、アウェイのことはfuera(フエラ)と言います。fuera(フエラ)は「外」を意味します。
◆familia(ファミリア)
最後に家族の言い方についてご紹介します。
家族はfamilia(ファミリア)と言います。
両親はpadres(パドレス)と言い、父はpadre(パドレ)、母はmadre(マドレ)と言います。次に兄弟姉妹ですが、兄はhermano mayor(エルマノ マジョール)、弟はhermano menor(エルマノ
メノール)と言います。姉はhermana mayor(エルマナ マジョール)、妹はhermana
menor(エルマナ メノール)と言います。
息子はhijo(イホ)、娘はhija(イハ)、夫はesposo(エスポソ)またはmarido(マリド)、妻はesposa(エスポサ)またはmujer(ムヘール)と言います。赤ちゃんはbebé(ベベ)と言います。
続いてロイヤルファミリー(familia real=ファミリア
レアル)です。サッカーチームのReal Madridは王室の名前を取っているのですね。
国王はRey(レイ)、女王または王妃はReina(レイナ)と言います。スペインも日本と同じく王位継承は男子が優先で、皇太子はPríncipe(プリンスィペ)と言い、その他、王位を継承しない王子はinfante(インファンテ)、王位を継承しない王女または王位を継承しない王子の妻をinfanta(インファンタ)と言います。