Turkish
Vol.8
(参考文献:白水社「ニューエクスプレス トルコ語」)
◆はじめに
トルコ語に使用しているフォントはArialです。どのOfficeにもインストールされているので正常にご覧頂けると思いますが。
◆Boş
odanız var mi?(ボシュ オダヌズ ヴァル
ム)
英語のIs
there any vacant room?に相当します。boş(ボシュ)がvacant、var(ヴァル)がthere isに相当します。
ここでのポイントはodanız(オダヌズ)です。これはoda(オダ=room)に-nız(ヌズ)と言う所有格を表す人称語尾が付いた形です。
まず、1人称、2人称の人称代名詞の所有格をご紹介します。
benim(ベニム=my)、bizim(ビズィム=our)、senin(セニン=単数形のyour)、sizin(スィズィン=複数形のyour)。この活用が、付属する単語の語尾の母音によって形が変わることに注意が必要です。
benim(ベニム)の場合、単語の最後の母音がa, iの時は-(ı)m、o, uの時は-(u)m、e, iの時は-(i)m、ö, üの時は-(ü)mと変化します。
bizim(ビズィム)の場合、単語の最後の母音がa, iの時は-(ı)miz、o, uの時は-(u)muz、e, iの時は-(i)miz、ö, üの時は-(ü)müzと変化します。
senin(セニン)の場合、単語の最後の母音がa, iの時は-(ı)n、o, uの時は-(u)n、e, iの時は-(i)n、ö, üの時は-(ü)nと変化します。
sizin(スィズィン)の場合、単語の最後の母音がa, iの時は-(ı)niz、o, uの時は-(u)nuz、e, iの時は-(i)niz、ö, üの時は-(ü)nüzと変化します。
上記例文では、oda(オダ)に-nız(ヌズ)と言う人称語尾が付いているので、sizin(スィズィン)が所有格代名詞であることが分かります。
◆Pasaportunuz lütfen.(パサポルトゥヌズ リュトフェン)
英語のYour passport, please.に相当します。pasaportunuz(パサポルトゥヌズ)のpasaport(パサポルト)の部分までがpassportに相当します。
ここでのポイントはpasaportunuz(パサポルトゥヌズ)の-unuzの部分です。
前述例文と同じように、-unuzは人称代名詞の所有格形を表します。-unuzの活用形は、所有格がsizin(スィズィン=複数形のyour)ですが、相手が1人であっても丁寧に言いたい場合は、この複数形の活用をします。ちなみに、「君のパスポート」と言いたい場合は、pasaportun(パサポルトゥン)となります。
◆Elma çayı benim.(エルマ チャユ ベニム)
英語のApple tea is mine.に相当します。elma çayı(エルマ チャユ)がapple teaに相当します。
ここでのポイントはbenim(ベニム)です。人称代名詞の所有格形を文章の最後に持って来て、その前に意味上の主語となる名詞を置くと、「(意味上の主語)は誰々のものです」と言う文章になります。上記例文では、elma çayı(エルマ チャユ)がbenim(ベニム)のものであると言う意味になります。
他にも、Pasaport senin.(パサポルト セニン)と言うと、The passport is yours.に相当します。
◆Benim ağabeyim var.(ベニム アービム ヴァル)
英語のI have a brother.に相当します。ağabeyim(アービム)のağabey(アービー)はbrotherに相当します。
ここでのポイントはvar(ヴァル)です。var(ヴァル)はhaveやbe動詞に相当し、「〜がある、いる」に相当します。
「AのB」、ここではbenim ağabeyim(ベニム アービム=my brother)の後ろにvar(ヴァル)を置くと、「AのところにはBがある、いる」と言う表現になります。上記例文では、benim(ベニム)のところにはağabeyim(アービム)がいる、と言う表現になります。
前述例文のBoş odanız var mı?(ボシュ オダヌズ ヴァル ム)は-nız(ヌズ)のところにboş oda(ボシュ オダ)があるか、と言う表現になります。
◆トルコ語での家族の表現
ここではトルコ語での家族の言い方をご紹介します。
dede(デデ=grandfather)、babaanne(ババアンネ=父方のgrandomother)、anneanne(アンネアンネ=母方のgrandmother)、baba(ババ=father)、anne(アンネ=mother)、ağabey(アービ=elder brother)、abla(アブラ=elder
sister)、erkek
kardeş(エルケッキ カルデシ=younger brother)、kız kardeş(クズ カルデシ=younger sister)。
oğul(オウル=son)、kız(クズ=daughter)、eş(エシ=spouse)、çocuk(チョジュック=child)。
aile(アーイレ=family)、arkadaş(アルカダシュ=friend)、sevgili(セヴギリ=lover)。
◆Bir tane su istiyorum.(ビル ターネ ス イスティヨルム)
英語のI would like to have a
bottle of water.に相当します。bir tane(ビル ターネ)でa bottle of、su(ス)がwaterに相当します。
ここでのポイントはistiyorum(イスティヨルム)です。このistiyorum(イスティヨルム)は動詞istimek(イスティメック=want)に進行形を表す活用語尾の-iyorが付き、更に人称の付属語である-umが付いた形です。
欲しいものを先に言い、その後にistiyorum(イスティヨルム)を付けることで、「私は〜がほしい」と言う表現を作ることが出来ます。
◆Ben çay içiyorum.(ベン チャイ イチヨルム)
英語のI am having tea.に相当します。
ここでのポイントはiçiyorum(イチヨルム)です。これは動詞içmek(イチメッキ=drink)の語幹iç-に進行形の活用語尾-iyorが付き、更にIの人称付属語である-umが付いた形です。「〜している」と言う進行形は上記のように作ります。
他にも、We are reading the book.と言いたい場合は、Biz kitap okuyoruz.(ビズ キタップ オクヨルズ)と言います。kitap(キタップ)がbookに相当します。okuyoruz(オクヨルズ)は動詞okumak(オクマック)の語幹ok-に進行形の活用語尾-uyorが付き、更にweの人称付属語である-uzが付いた形です。
1人称と2人称の人称代名詞が主語の場合は上記のようになりますが、3人称の場合は作り方が少し異なります。例えば、Miki is reading a book.と言いたい場合は、Miki kitap okuyor.(ミキ キタップ オクヨル)となり、動詞の語幹+進行形の活用語尾の後ろに人称の付属語が付きません。
◆Siz çay içiyor musunuz?(スィズ チャイ イチヨル ムスヌズ)
英語のAre you having tea?に相当します。ここでの主語siz(スィズ)は複数形のyouとも、敬称形のyouとも取ることが出来ます。
ここでのポイントは進行形の疑問文の作り方です。ここでの動詞içiyor(イチヨル)は動詞içmek(イチメッキ)の語幹iç-に進行形の活用語尾-iyorが付いています。
平叙文であれば、この後ろに人称付属語が付きますが、疑問文の時は動詞の進行形の後ろに別で疑問を表すmu(ム)に人称の付属語を付けます。ここでは複数形または敬称形のyouを表す付属語sunuz(スヌズ)が付いてmusunuz(ムスヌズ)となります。
1人称と2人称の人称代名詞が主語の場合は上記のようになりますが、3人称の場合は作り方が少し異なります。例えば、Is Deniz having tea?と言いたい場合は、Deniz çay içyor mu?(デニズ チャイ イチヨル ム)となります。疑問を表すmu(ム)に人称の付属語が付きません。
◆Ben çalışmıyorum.(ベン チャルシュムヨルム)
英語のI am not working.に相当します。
ここでのポイントは進行形の否定形です。上記例文ではçalışmıyorum(チャルシュムヨルム)がそれにあたります。
まず、動詞はçalışmak(チャルシュマック=work)になります。ここに、進行形の否定活用語尾の-mıyorを付けます。これでnot workingに相当します。
更に、主語が1人称、2人称の時は、否定活用語尾に人称の付属語を付けます。上記例文では主語がben(ベン=I)なので、人称の付属語は-umとなり、全部を繋ぎ合わせてçalışmıyorum(チャルシュムヨルム)となります。
そして、主語が3人称の時は、最後の人称の付属語が付かない形になります。例えば、Annem çalışmıyor.(アンネン チャルシュムヨル)と言うと、My mother is not working.に相当します。
◆Bunlar kim?(ブンラル キム)
英語のWho are these?に相当します。kim(キム)がwhoに相当します。
ここでのポイントは複数語尾についてです。例文ではbunlar(ブンラル)の-larがそれにあたります。
複数語尾は2種類あります。いずれも単語の最後の母音が何であるかによって-larか-lerになります。
上記例文のbunlar(ブンラル)はbu(ブ=this)に複数語尾の-larが付くのですが、指示詞に複数語尾を付ける時は間に-n-を挟みます。bu(ブ)はbunlar(ブンラル)、o(オ=that)はonlar(オンラル=those)、şu(シュ=thisまたはthat)はşunlar(シュンラル=theseまたはthose)となります。
また、複数語尾は述語に用いられると、主語が複数であることを表します。例えば、Çay içiyorlar.(チャイ イチヨルラル)と言うと、They are having tea.に相当します。つまり、onlar(オンラル=they)を文頭に置かなくても主語が誰だか分かると言うわけです。
逆に、主語が示されて入れば、複数語尾は用いなくても構いません。例えば、Öğrenciler kitap okuyor.(オーレンジレル キタップ オクヨル)と言うと、The students are reading books.に相当します。öğrenciler(オーレンジレル)と主語が複数形であることが明記されているため、動詞の部分であるokuyor(オクヨル)はokuyorlar(オクヨルラル)とする必要はないと言うことです。
ただし、主語が無生物である時は、複数語尾は用いられません。例えば、Bankalar çalışmıyor.(バンカラル チャルシュムヨル)と言うと、Banks are not open.に相当します。bankalar(バンカラル)はbanka(バンカ=bank)の複数形、çalışmıyor(チャルシュムヨル)は動詞çalışmak(チャルシュマック=work, function)の語幹に進行形の活用語尾である-mıyorが付いた形です。