Turkish
Vol.6
(参考文献:2006年度NHKテレビ「アジア語楽紀行 旅するトルコ語」)
◆はじめに
トルコ語に使用しているフォントはArialです。どのOfficeにもインストールされているので正常にご覧頂けると思いますが。
◆Şunu istiyorum.(シュヌ イスティヨルム)
英語のI want that.に相当します。şunu(シュヌ)がthat、istiyorum(イスティヨルム)のistiyor(イスティヨル)が動詞istemek(イステメク=want)の現在形、um(ウム)が人称接尾辞でIに相当します。ここでのポイントは、I want 〜.の表現と指示代名詞です。〜 istiyorum.を使えば、I want 〜.と言うことができます。例えば、I want red wine.と言いたい場合は、Kırmızı şarap
istiyorum.(クルムズ シャラプ イスティヨルム)と言います。kırmızı(クルムズ)がred、şarap(シャラプ)がwineに相当します。I want dessert
wine.と言いたい場合は、Tatlı
şarap istiyorum.(タトル シャラプ イスティヨルム)と言います。tatlı(タトル)がsweetに相当します。
指示代名詞を主語にすると以下のような表現になります。I want the right
one.と言いたい場合は、Sağdakini
istiyorum.(サーダキニ イスティヨルム)と言います。sağdakini(サーダキニ)がrightに相当します。また、I want a small
one.と言いたい場合は、Küçük
olanı istiyorum.(キュチュク オラヌ イスティヨルム)と言います。küçük(キュチュク)がsmall、olanı(オラヌ)がoneに相当します。
◆ワインに関する表現
トルコと言えば、カッパドキア名産のワインが有名です。ここでは、ワインに関する表現を見てみましょう。上記の〜 istiyorum.を組み合わせれば、自分が欲しいワインを言うことができます。
kırmızı şarap(クルムズ シャラプ=red wine)、beyaz şarap(ベヤズ シャラプ=white wine)、roze şarap(ロゼ シャラプ=rose wine)、tatlı(タトル=sweet)、sek(セキ=dry)、yarı tatlı(ヤル タトル=semi-sweet)、yarı sek(ヤル セキ=semi-dry)、şişe(シシェ=bottle)、bardak(バルダック=glass)。
◆指示代名詞
次に指示代名詞を見てみましょう。同じように上記の〜 istiyorum.を組み合わせれば、自分が欲しいものを指すことができます。
bunu(ブヌ=this)、şunu(シュヌ=that)、onu(オヌ=it)、sağdakini(サーダキニ=right)、soldakini(ソルダキニ=left)、büyük olanı(ビュユク オラヌ=big one)、küçük olanı(キュチュク オラヌ=small one)。
◆Fiyatı
ne kadar?(フィアトゥ ネ カダル)
英語のHow much is it?に相当します。fiyatı(フィアトゥ)は名詞fiyat(フィアト=price)に限定接尾辞ı(ウ)がついたものです。直訳すると、How
much is the price?となります。
これに対して、Can you make 200 liras?と言いたい場合は、İki yüz
lira olur mu?(イキ ユズ リラ オルル ム)と言います。iki yüz(イキ ユズ)が200、lira(リラ)は通貨単位、olur(オルル)はolmak(オルマク=become)の語幹に「発話の瞬間前後に行動が確実に行われることを表す」時制接尾辞のur(ウル)が付いたもの、mu(ム)は日本語の「〜か?」に相当します。この他の表現として、Could you discount, please?と言いたい場合は、İndirim yapar mısınız?(インディリム ヤパル ムスヌズ)と言います。indirim(インディリム)はdiscount、yapar(ヤパル)はyapmak(ヤプマク=do)の語幹に「発話の瞬間前後に行動が確実に行われることを表す」時制接尾辞のar(アル)が付いたもの、mısınız(ムスヌズ)のmı(ム)が「〜か」と言う終助詞、sınız(スヌズ)がyouの主格形人称付属語です。
◆Alıyorum.(アルヨルム)
値段交渉などをして、買うと決めたらこのように言います。almak(アルマク=buy)の語幹に「進行・継続・反復などを表す」時制接尾辞のıyor(ウヨル)が付き、1人称に相当する人称接尾辞のum(ウム)が付きます。英語のI’ll buy.に相当します。他にもŞunu
verir misiniz?(シュヌ ヴェリル ミスィニズ)とも言います。英語のWould you give
me that?に相当します。verir(ヴェリル)はvermek(ヴェルメク=give)の語幹に「発話の瞬間前後に行動が確実に行われることを表す」時制接尾辞のir(イル)が付いたものです。
逆に買わないのなら、Kalsın.(カルスン)と言いますkalmak(カルマク=stay)の語幹にyouを表す人称付属語sın(スン)が付いたものです。直訳すると、You stay.になります。他にもBiraz düşüneyim.(ビラズ デュシュネイム)と言う表現もあります。biraz(ビラズ)はa little、düşüneyim(デュシュネイム)はdüşünmek(デュシュンメク=consider)の語幹にIを表す人称付属語yim(イム)が付いたものです。直訳すると、I consider.となります。
◆Şerefe.(シェレフェ)
英語のCheers.に相当します。乾杯の言葉です。
そして食事を終えた後に言う言葉がトルコ語には存在します。Elinize
sağlık.(エリニゼ サールク)と言います。elinize(エリニゼ)はel(エル)がhand、iniz(イニズ)がyouを表す人称接尾辞、e(エ)がtoを表す方向格の格接尾辞で、全体でto your handの意味になります。また、sağlık(サールク)はhealthを表し、全体でThe health to
your hand.と言う意味になります。食事中、食後を問わず、腕によりをかけて料理を作ってくれた人を讃えるために使うことができます。日本語の「ごちそうさま」とはニュアンスも使い方も異なります。
なお、返答はAfiyet
olsun.(アフィエット オルスン)となっています。afiyet(アフィエット)がappetite、olsun(オルスン)がolmak(オルマック=become)の語幹に、youを表す人称付属語のsun(スン)が付いた形です。直訳するとBecome healthy.になります。「その食事があなたの体のためになりますように」と言う願いをこめた表現です。食事を始める人、食事中の人、食事を終えた人に対して使われます。
◆Tekrar
görüşmek üzere.(テキラル ギョリュシュメキ ウゼレ)
英語のSee you again.に相当します。tekrar(テキラル)はagain、görüşmek(ギョリュシュメキ)はmeet、üzere(ウゼレ)はtoに相当します。直訳すると、I hope to meet again.になります。
文頭のtekrar(テキラル)を変えるだけで、様々な別れの挨拶を作ることができます。Yarın
görüşmek üzere.(ヤルン ギョリュシュメキ ウゼレ)で、See you
tomorrow.になります。yarın(ヤルン)はtomorrowに相当します。Haftaya görüşmek üzere.(ハフタヤ ギョリュシュメキ ウゼレ)で、See you next
week.になります。haftaya(ハフタヤ)はnext weekに相当します。
◆Güle
güle.(ギュレ ギュレ)
英語のBye bye.に相当します。güle(ギュレ)はbyeと言う別れの挨拶です。