Tamil
Vol.3
(参考文献:白水社「ニューエクスプレス タミル語」)
◆はじめに
タミル文字で使用しているフォントはArial Unicode MSです。多分、どのOfficeでもインストールされていると思うので、正常にご覧いただけると思いますが。
◆வணக்கம்.(ワナッカム)
英語のHello.に相当します。相手を敬う挨拶としていつでも使うことが出来ます。逆を言えば、親しい人の間で日常的に使うことはありません。
更に丁寧に挨拶をしたい場合は、வணக்கங்கள்.(ワナッカンガ)と言います。
◆இது என்ன?(イドゥ イェンナ)
英語のWhat is this?に相当します。இது(イドゥ)がthis、என்ன(イェンナ)がwhatに相当します。タミル語の語順は、日本語とほぼ同じです。日本語の単語をタミル語に置き換えて行けば、殆どの場合、そのまま通じます。
因みに、What is that?と言いたい場合は、அது என்ன?(アドゥ イェンナ)と言います。அது(アドゥ)がthatに相当します。
◆இது பலாப்பழம்.(イドゥ パラーッパラム)
英語のThis is a jack fruit.に相当します。பலாப்பழம்(パラーッパラム)がjack fruitに相当します。
タミル語は、述語が名詞の時には肯定文、否定文ともに動詞は必要ありません。
逆に、否定文を作る際には、否定する語の後ろに否定を示すஇல்லை.(イッライ)を置きます。上記例文を、This is not a jack fruit.としたい場合は、இது பலாப்பழம் இல்லை.(イドゥ パラーッパラム イッライ)と言います。
◆நீங்க ஜப்பான்காரரா?(ニーンガ ジャッパーンカーララー)
英語のAre you Japanese?に相当します。நீங்க(ニーンガ)がyouの複数形ですが、初対面の人や目上の人にはこの形が使われます。
ここでのポイントは疑問文の作り方です。Yes. / No.で答える疑問文を作りたい時、尋ねたい語の後ろに、疑問を示す接辞ஆ(アー)を加えます。
上記例文のஜப்பான்காரரா(ジャッパーンカーララー)は、本来のJapaneseに相当するஜப்பான்காரர்(ジャッパーンカーラル)に、疑問を示す接辞ஆ(アー)が付いて、ஜப்பான்காரரா(ジャッパーンカーララー)となるわけです。
これに対し、Yes.に相当する言葉は、ஆமாம்.(アーマム)、No.に相当する言葉は、இல்லை.(イッライ)と言います。
◆タミル語の主格人称代名詞
ここではタミル語の主格人称代名詞をご紹介します。タミル語の主格人称代名詞はかなり複雑です。
まず、1人称ですが、英語のIに相当するのはநான்(ナーン)と言いますが、weに相当するのが3種類あります。まず、相手を含んだweに相当するのが、文語体(書き言葉)ではநாம்(ナーム)、口語体(話し言葉)ではநம்ம(ナンマ)と言います。相手を含まないweに相当するのがநாங்க(ナーンガ)またはநாங்கள்(ナーンガル)と言います。
次に、2人称ですが、単数形のyouに相当するのがநீ(ニー)と言います。これは目下の人や非常に仲の良い友達などに使います。複数形のyouに相当するのがநீங்க(ニーンガ)またはநீஙகள்(ニーンガル)と言います。相手が1人でも、初対面の人や目上の人にはこれを使います。
そして、3人称が複雑です。まず、男性に対して小さい男の子や目下の人にはthis manに相当するஇவன்(イヴァン)またはthat manに相当するஅவன்(アヴァン)を使います。それに対し、初対面の人や同年代・年上の人にはthis manはஇவர்(イヴァル)、that manはஅவர்(アヴァル)と言います。
女性に対して小さい女の子や目下の人にはthis womanに相当するஇவ(イヴァ)またはஇவள்(イヴァル)、that womanに相当するஅவ(アヴァ)またはஅவள்(アヴァル)を使います。
複数形theyに相当するのも文語体と口語体とが存在します。まず、these peopleに相当するのが文語体ではஇவர்கள்(イヴァルハル)、口語体ではஇவங்க(イヴァンガ)またはஇவங்கள்(イヴァンガル)と言います。そして、those peopleに相当するのが文語体ではஅவர்கள்(アヴァルハル)、口語体ではஅவங்க(アヴァンガ)またはஅவங்கள்(アヴァンガル)と言います。なお、相手が1人の女性で、初対面や同年代・目上の人にはこの複数形の形を使用します。
最後に、thisに相当するのがஇது(イドゥ)、thatに相当するのがஅது(アドゥ)と言います。複数形はやはり文語体と口語体とが存在し、theseは文語体ではஇவை(イヴァイ)、口語体ではஇது(イドゥ)と言います。thoseは文語体ではஅவை(アヴァイ)、口語体ではஅது(アドゥ)と言います。
◆உங்க பெயர் என்ன?(ウンガ ペヤル イェンナ)
英語のWhat is your name?に相当します。உங்க(ウンガ)がyour、பெயர்(ペヤル)がnameに相当します。
これに対し、My name is Miki.と言いたい場合は、என்னோட பெயர் மிக்கீ.(イェンノーダ ペヤル ミキ)のように言います。因みにஎன்னோட(イェンノーダ)は口語体で、これを文語体で表すと、என்னுடைய(イェンヌダイヤ)と言います。
◆உங்க ஊர் எது?(ウンガ ウール イェドゥ)
英語のWhere are you from?に相当します。ஊர்(ウール)はtownやbirthplace、எது(イェドゥ)はwhichに相当します。そのため、上記例文の英語訳は、直訳するとWhich is
your birthplace.に相当します。
これに対し、I am from Tokyo.と言いたい場合は、என்னோட ஊர் டோக்கியோ.(イェンノーダ ウール トーキョー)のように言います。直訳すると、My
birthplace is Tokyo.に相当します。
◆名詞語幹
タミル語の名詞には8種類の格があります。主格以外の格を作る際には、名詞語幹(格語尾を付ける前の形)を作ってから、名詞語幹に格語尾を付けます。
まず、Iに相当するநான்(ナーン)の名詞語幹はஎன்(イェン)と言います。weに相当するநாம்(ナーム)の名詞語幹はநம்(ナム)、நாங்கள்(ナーンガル)の名詞語幹はஎங்கள்(イェンガル)と言います。
次に、youに相当するநீ(ニー)の名詞語幹はஉன்(ウン)と言います。複数形のyouに相当するநீஙகள்(ニーンガル)の名詞語幹はஉங்கள்(ウンガル)と言います。
そして、3人称は男性、女性代名詞の主格と名詞語幹は同じ形です。இது(イドゥ)の名詞語幹は文語ではஇதள்(イダン)、口語ではஇது(イドゥ)と言います。複数形文語体のஇவை(イヴァイ)の名詞語幹はஇவற்று(イヴァットル)、口語体のஇது(イドゥ)の名詞語幹は同じくஇது(イドゥ)となります。
◆タミル語の属格
日本語の「〜の」にあたる格で、所有の意味を表します。上記でご紹介した名詞語幹に格語尾であるஉடைய(ウダイヤ)を加えて作ります。また、口語ではஓட(オーダ)を付け加えます。
例えば、myは文語ではஎன்னுடைய(イェンヌダイヤ)、口語ではஎன்னோட(イェンノーダ)と言います。親しい間柄でのyourは文語ではஉன்னுடைய(ウンヌダイヤ)、口語ではஉன்னோட(ウンノーダ)、丁寧な間柄でのyourは文語ではஉங்களுடைய(ウンガルダイヤ)、口語ではஉங்களோட(ウンガローダ)と言います。hisやherは文語ではஇதனுடைய(イダヌダイヤ)、口語ではஇந்த(インダ)と言います。
◆வாங்க.(ヴァーンガ)
英語のMay
I help you?に相当します。
タミル語でも、日本語の「いらっしゃい」と同じように、呼び込みや来客を歓迎する時には、「来て下さい」を意味するவாங்க.(ヴァーンガ)を使います。そもそも日本語も「いらっしゃい」も「来なさい」を変化させた形ですよね。
このவாங்க.(ヴァーンガ)はவா(ヴァー=come)の動詞の語根にஉங்க(ウンガ)を付けた形で、このஉங்க(ウンガ)を付けることによって「〜して下さい」と丁寧に何かをお願いする場合に使います。更に、このவாங்க.(ヴァーンガ)は口語体で、文語体の場合はஉங்கள்(ウンガル)を付けてவாருங்கள்.(ヴァールンガル)と言います。ぞんざいにCome!と言いたい場合は動詞の語根をそのまま用います。上記であれば、வா(ヴァー)と言います。
逆にGo!とぞんざいに言いたい場合は動詞போ.(ポー)をそのまま使います。Please go.と言いたい場合は、போங்க.(ポーンガ)またはபோங்கள்.(ポーンガル)と言います。
◆மினரல் வாட்டர் கொடுங்க.(ミネラル ヴァーッタル コドゥンガ)
英語のPlease give me
mineral water.に相当します。mineral waterはそのまま英語読みをして、மினரல் வாட்டர்(ミネラル ヴァーッタル)と言います。
ここでのポイントはகொடுங்க(コドゥンガ)です。これは動詞கொடு(コドゥ=give)の語根にஉங்கள்(ウンガル)の口語体であるஉங்க(ウンガ)を付けた形です。கொடுங்க(コドゥンガ)の前にものの名前を置けば、様々なものを欲しい時に使うことが出来ます。
◆タミル語の対格
対格は、日本語の「〜を」に相当する格で、直接目的語を表します。名詞語幹に格語尾ஐ(アイ)を加えます。
例えば、名詞語幹என்(イェン)にஐ(アイ)を付けてஎன்னை(イェンナイ)となり、meに相当します。名詞語幹உங்கள்(ウンガル)にஐ(アイ)を付けるとஉங்களை(ウンガライ)となり、丁寧なyouに相当します。その他にも人称によって様々な変化があります。
ただし、対格となる語が人間以外の物である場合、主格を用いてもかまいません。例えば、Please
give me tea.と言いたい場合、teaに相当する(ティー)をそのまま用いて、(ティー コドゥンガ)と言うことの方が多いです。