Latin American Spanish Vol.2

(参考文献:2016年度NHKラジオ「まいにちスペイン語」5月号)

 

tapa(s)タパス

 スペイン語でおつまみや軽食のことを指します。これが南米では食べ物も料理名も変わって来ます。

 まず、スペインの代表的な小皿料理であるtapa(s)(タパス)は生ハムや海老の鉄板焼き、イカのリング揚げ、トリティーリャ、ムール貝、マッシュルームなどがあります。

 これがメキシコではbotana(s)(ボタナス)やantojito(s)(アントヒートス)と言い、botana(s)(ボタナス)はピーナッツやチーズ、フライドポテト、ビスケットなどのスナックを指します。antojitos(アントヒートス)は屋台で食べるようなメキシコの伝統的な軽食で、その中にはtaco(s)(タコス)があります。

 更に、チリではpicoteo(ピコテオ)、アルゼンチンではpicada(s)(ピカダス)、picadita(s)(ピカディタス)と言います。

 また、「間食する、おやつを食べる」はスペインや多くのラテンアメリカの国々ではmerendar(メレンダール)、チリではtomar once(トマール オンセ)と言います。

 

camiseta(カミセタ)

 英語のT-shirtsに相当します。ここではスペインとラテンアメリカで言い方が違う様々なものをご紹介します。

 上記のcamiseta(カミセタ)はスペインやメキシコで使います。また、メキシコではplayera(プラジェラ)とも言います。アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイではremrera(レメラ)、チリ、ボリビア、パナマではpolera(ポジェラ)と言います。

 次にskirtです。スペインやラテンアメリカの多くの国ではfalda(ファルダ)と言います。しかし、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイではpollera(ポジェラ)とも言います。

 glassesはスペインではgafas(ガファス)と言いますが、ラテンアメリカではanteojos(アンテオホス)、またはlentes(レンテス)と言います。

 handbagはスペインではbolso(ボルソ)と言いますが、ラテンアメリカではcartera(カルテラ)と言います。因みに、このcartera(カルテラ)はスペインではwalletに相当します。

 

◆¿Tiene reserva?(ティエネ ヘセルバ)

 英語のDo you have a reservation?に相当します。tiene(ティエネ)は動詞ter(テール=have)の敬称2人称単数形です。

 スペインでは予約があるかどうかを尋ねる時には上記のように言いますが、ラテンアメリカではreservación(ヘセルバスィオン)と言うことがあります。

 

dinero(ディネロ)

 英語のmoneyに相当します。ここではスペインとラテンアメリカのお金に関する表現をご紹介します。

 まず、dinero(ディネロ=money)はスペインでもラテンアメリカでも使われます。アルゼンチンなどではplata(プラタ)とも言います。

 billはスペインでもラテンアメリカでもbillete(ビジェテ)と言います。coinはスペインでもラテンアメリカでもmoneda(モネダ)と言います。そしてchangeはスペインでもラテンアメリカでもcambio(カンビオ)と言います。他にもスペインではvuelta(ブエルタ)、ラテンアメリカではvuelto(ブエルト)と言います。

 次に、ラテンアメリカの国々の通貨単位をご紹介します。スペインはeuro(エウロ)です。アルゼンチンとチリ、コロンビア、キューバ、メキシコ、ドミニカ共和国、ウルグアイはpeso(ペソ)ですが、それぞれの国で貨幣価値が異なります。ボリビアではboliviano(ボリビアーノ)、コスタリカではcolón costarricense(コロン コスタリセンセ)、エクアドルとエルサルバドルはdólar(ドラル)、グアテマラはquetzal(ケツァール)、ホンジュラスはlempira(レンピーラ)、ニカラグアはcórdoba(コルドバ)、パナマはbalboa(バルボア)またはdólar(ドラル)、パラグアイはguaraní(グアラニー)、ペルーはsol(ソル)、そしてベネズエラはbolívar(ボリバル)またはbolivar fuerte(ボリバル フエルテ)と言います。

 

◆風邪や病気の症状

 ここでは風邪や病気の症状のスペイン語での表し方をご紹介します。

 スペイン語では動詞tener(テネール=have)を使います。例えば、次のような表現です。

 Tengo dolor de .(テンゴ ドロール デ)の〜の部分に体の部位を入れると「〜が痛い」と言う表現になります。tengo(テンゴ)は動詞tener(テネール)の1人称単数形、dolor(ドロール)はpainに相当します。

 例えば、Tengo dolor de cabeza.(テンゴ ドロール デ カベサ)と言うと「頭が痛い」、Tengo dolor de garganta.(テンゴ ドロール デ ガルガンタ)と言うと「喉が痛い」、Tengo dolor de estómago.(テンゴ ドロール デ エストーマゴ)と言うと「お腹が痛い」に相当します。

 他にもtengo(テンゴ)の後に名詞を続けて、「〜が出る」、「〜が痛い」と言うことも出来ます。Tengo tos.(テンゴ トス)と言うと「咳が出る」に相当し、Tengo diarrea.(テンゴ ディアレア)と言うと「下痢だ」に相当します。

 

Estoy cansado.(エストイ カンサード)

 英語のI am tired.に相当します。

 体の状態を表す時には動詞estar(エスタール)を使うことも出来ます。ただし、男性と女性とではestar(エスタール)の後に来る名詞や形容詞の語末変化が必要になります。上記例文は男性が言う場合に使用しますが、女性が言う場合にはEstoy cansada.(エストイ カンサーダ)と言います。

 他にも、Estoy mareado.(エストイ マレアード)、またはEstoy mareada.(エストイ マレアーダ)と言うと「めまいがする」、Estoy resfriado.(エストイ レスフリアード)、またはEstoy resfriada.(エストイ レスフリアーダ)と言うと「風邪を引いている」と言う意味になります。