Italian Vol.2
(参考文献:2001年度NHKラジオ「イタリア語講座」4月号)
◆Buon giorno.(ブォン ジョルノ)
英語のGood morning.とGood
afternoon.に当たる表現です。イタリアでは午後3時くらいまでこの表現を使います。そしてその時間以降はBuona
sera.(ブオナ セーラ)となり、英語のGood evening.に当たります。ちなみにGood bye.はArrivederci.(アッリヴェデルチ)です。また英語のGood
night.はイタリア語ではBuona notte.(ブオナ
ノッテ)となります。
◆Ciao!(チャオ)
どんな言語を習得するにも最初は挨拶から。親しい人同士で使うのならこの表現です。英語のHi!に当たります。このCiao!の後に人の名前を入れて、Ciao, Alessandra!(チャオ アレッサンドラ!)と言うような感じで言います。
◆Mi chiamo
Maria Totti.(ミ キアーモ マリア トッティ)
英語のMy name is Maria Totti.と同じ表現です。名前を言ったり聞いたりする時にはchiamarsi(キアマルスィ)と言う再帰動詞を使います。「私は私自身を〜と呼ぶ」と言うのが本来の意味です。
◆Piacere.(ピアチェーレ)
英語のNice to meet you.に当たる表現で「はじめまして」と言う意味です。
◆Come si
chiama Lei?(コメ スィ キアーマ レイ)
英語のWhat is your name?に相当する表現です。come(コメ)はwhatとかhowに相当する単語で、si(スィ)は「あなた」に対するessere(英語のbe動詞に相当)、Lei(レイ)は「あなた」に相当する敬称です。イタリア語ではessereの形によって主語が何なのか分かるので、最後のLeiなどの主語は省略してもかまいません。なお、敬称のLeiのLは同じ綴りで別の意味の単語も存在するため、それと区別するためにどんな場合でも大文字で書きます。
◆signor(スィニョール)/signora(スィニョーラ)
signorは英語のMrに相当し、signoraは英語のMrsに相当します。英語のMsはイタリア語ではsignorina(スィニョリーナ)と言います。Signorは本来signore(スィニョーレ)と言う単語ですが、後ろに人の名前が来る時は語尾母音のeが消えます。
◆Come sta?(コメ スタ)
英語のHow are you?に当たる表現で「お元気ですか?」と言う尊敬表現です。この後、英語ではI'm
fine, thank you.と言いますね。同じようにイタリア語ではBene.(ベーネ)
Grazie.(グラッツィエ)と言います。ちなみにAnd you?に当たる表現はE Lei come sta?(エ
レイ コメ スタ?)と言います。Eはandに当たります。
更にいつも元気と言うわけではありませんよね。そんな時はこんな感じです。Molto bene.(モルト ベーネ=とても元気です。)、Benissimo.(ベニッスィモ=ばっちり)、Non
c'è male.(ノン チェ マーレ=悪くはない)、Così
così.(コスィ コスィ=まあまあ)、Male(マーレ=悪い)。
親称で尋ねる時はCome stai?(コメ スタイ)と言います。
◆Una birra, per favore.(ウナ
ビッラ ペル ファヴォーレ)
これでOne beer, please.と言う意味になります。まずここで気を付けなければいけないのがイタリア語には英語とは違い、名詞に性があると言うことです。男性名詞、女性名詞と言う言葉を聞いたことありませんか?
そしてそれぞれの単語の前に不定冠詞が付きます。英語で言うaやanと同じです。男性名詞の前にはun、女性名詞の前にはunaです。
例として、男性名詞にはcappuccino(カップッチーノ=カプチーノ)、cornetto(コルネット=クロワッサン)、tè al limone(テ アル リモーネ=レモンティー)、caffè(カッフェ=エスプレッソ・コーヒー)などがあります。また女性名詞にはbirra(ビッラ=ビール)の他、pasta(パスタ=ケーキ)、bavarese(バヴァレーゼ=ババロア)、minerale(ミネラーレ=ミネラルウォーター)などがあります。
Per favore.は英語のpleaseに相当します。
◆Grazie.(グラッツィエ)/Prego.(プレーゴ)
Grazie.は英語のThank you.、Prego.はYou’re
welcome.に相当する表現です。
◆questo(クエスト)/quello(クエッロ)
This is a book.と言いたい場合、イタリア語ではQuesto è un libro.(クエスト エ ウン リブロ)と言います。questoはthis、èはis、un libroはa bookに相当します。逆にThat
is a book.と言いたい場合はQuello è un libro.と言います。quelloがthatに相当します。
ただこれは後に来る名詞が男性名詞の場合はquesto、quelloで良いのですが、名詞が女性名詞の場合、例えばuna penna(ウナ ペンナ=a pen)の場合は、questoがquesta(クエスタ)、quelloがquella(クエッラ)に変化します。This is a penと言いたい場合はQuesta è una penna.となり、That is a pen.と言いたい場合はQuella è una penna.となります。
◆Che cos’è questo?(ケ
コゼ クエスト)
英語のWhat is this?に相当する表現です。che coseでwhatに相当します。この場合、英語では答え方としてIt
is 〜.と言うのですが、イタリア語にはitに相当する単語がないため、Che cos’è questo?と聞かれたらQuesto è 〜.と答えます。同じようにWhat is that?と聞きたいのなら、イタリア語ではChe cos’è quello?(ケ
コゼ クエッロ)となり、Quello è 〜.と答えます。名詞が女性名詞の場合はquestoとquelloをそれぞれquesta、quellaと変化させます。
◆Scusi.(スクーズィ)
英語のExcuse me.に相当する表現です。もう少し丁寧に言うのならSenta, scusi.(センタ スクーズィ)と言います。
◆vino rosso(ヴィーノ ロッソ)
これでred wineとなります。vinoがwine、rossoがredにそれぞれ相当します。イタリア語では名詞が先に置かれ、その名詞を修飾する形容詞などはその直後に置きます。これにも男性名詞と女性名詞の区別があります。vinoが男性名詞なのでrossoとなりますが、pennaのように女性名詞の場合はrossoもrossa(ロッサ)と変化します。
◆Quel palazzo è grande!(クエル パラッツォ エ グランデ)
英語のThat building is big!に相当する表現です。palazzoはbuildingに相当し、grandeはbigとかlargeに相当します。ここでのポイントはquelです。前述でthatはイタリア語では男性名詞ならquello、女性名詞ならquellaと記述しました。ところが「あの〜」と言うように、名詞にかかる時はquelloはquelに変化します。女性名詞の場合は変化しません。
◆Dov’è il bagno?(ドヴェ
イル バンニョ)
Where is the toilet?になります。doveがwhere、bagnoがtoiletに相当します。Dov’è 〜?で「〜はどこですか?」と尋ねる疑問文となります。ここでのポイントはilです。英語のtheに相当する定冠詞です。男性名詞の場合はil、女性名詞の場合はla(ラ)を使います。
◆È qui a destra.(エ
クイ ア デストラ)
これで「ここを右です」と言う表現になします。quiがhere、a
destraがrightに相当します。ついでに対になる単語も紹介します。lì(リ)がthere、a sinistra(ア スィニストラ)がleftに相当します。vicino(ヴィチーノ)がnear、lontano(ロンターノ)がfarとなります。
◆Questi sono libri.(クエスティ
ソノ リブリ)
英語のThese are books.に相当する表現です。Those
are books.となるとQuelli sono libri.(クエッリ ソノ リブリ)となります。また名詞が女性名詞の場合はquestiはqueste(クエステ)、quelliはquelle(クエッレ)となります。それから名詞の複数形は男性名詞の場合は-oが-iに、女性名詞の場合は-aが-eに変化します。更に定冠詞もilがi(イ)、laがle(レ)に変化します。
◆Come?(コメ)
前述でcomeは英語のwhatやhowに相当すると記述しました。Come?と尋ねると英語のI
beg your perdon?とかWhat?に相当します。しかしCom’è il palazzo?(コメ イル パラッツォ)のようにcomeの後に文章が続くと、comeはhowの意味に変わり、Com’è
il palazzo?はHow is the building?と言う意味になります。
◆C’è un cane.(チェ ウン カーネ)
「〜があります、〜がいます」と言う英語のThere
is 〜.に当たる表現がC’è 〜.です。un caneはa dogに相当します。これが複数形の場合はCi
sono due cani.(チ ソノ ドゥエ カーニ)のようになり、There
are two dogs.に相当します。dueはtwoに相当します。
イタリア語での数の言い方は次のようになります。uno(ウノ)=one、due(ドゥエ)=two、tre(トレ)=three、quattro(クアットロ)=four、cinque(チンクエ)=five、sei(セイ)=six、sette(セッテ)=seven、otto(オット)=eight、nove(ノヴェ)=nine、dieci(ディエチ)=ten。