Hawaiian Vol.3

(参考文献:白水社「ニューエクスプレス・スペシャル 日本語の隣人たち ハワイ語」)

 

◆Aloha.(アロハ)

 英語のGood morning.やGood afternoon.、Good evening.など、どの時間帯でも使用出来る便利な挨拶表現です。また、Good bye.の意味でも使うことが出来ます。

 Aloha.(アロハ)と言われて、同じようにAloha.(アロハ)と返事をしても良いですが、Aloha.(アロハ)の後ろにnō(ノー)と言う単語を付け、Aloha nō.(アロハ ノー)と言うことも出来ます。このnō(ノー)はtrulyに相当します。

 他にも、もう少し区別をして時間帯によって言う挨拶表現もあります。午前10時くらいまではAloha kakahiaka.(アロハ カカヒアカ)と言うことが出来ます。このkakahiaka(カカヒアカ)はmorningに相当します。そこから14時くらいまではAloha awakea.(アロハ アワケア)と言うことが出来ます。awakea(アワケア)はnoonに相当します。そこから18時くらいまではAloha ‘auinalā.(アロハ ッアウイナラー)と言うことが出来ます。‘auinalā(ッアウイナラー)はafternoonに相当します。そして、18時以降はAloha ahiahi.(アロハ アヒアヒ)と言います。ahiahi(アヒアヒ)はeveningに相当します。因みに、Good night.はAloha pō.(アロハ ポー)と言います。pō(ポー)はnightに相当します。

 

◆A hui hou.(ア フイ ホウ)

 英語のGood bye.に相当します。厳密にはSee you again.に相当します。別れる時の挨拶として代表的なものです。

 

◆Mahalo.(マハロ)

 英語のThank you.に相当します。このmahalo(マハロ)は動詞でthankに相当します。もっと丁寧に言いたい場合は、Mahalo iā ‘oe.(マハロー イアー ッオエ)と言います。

 

◆Pehea ‘oe?(ペヘア ッオエ)

 英語のHow are you?に相当します。

 ここでのポイントはハワイ語の語順です。pehea(ペヘア)はhow、’oe(ッオエ)はyouに相当します。ハワイ語は文頭に動詞(句)が来ます。ハワイ語ではbe動詞に相当するものがないため、上記のような語順になります。

 また、疑問文のイントネーションも、英語や日本語のように文末を上がり調子で発音するのではなく、pehea(ペヘア)で上がり調子にし、‘oe(ッオエ)で下がり調子になります。

 上記例文に対して、I am fine.と言いたい場合は、Maika‘i au.(マイカッイ アウ)と言います。maika‘i(マイカッイ)はgoodやfine、au(アウ)はIに相当します。

 それから、上記例文に名前を添えて言いたい場合は、日本語の「〜さん」に相当するē(エー)に人の名前を続けて、Pehea ‘oe, ē 〜?(ペヘア ッオエ, エー)と言います。

 

◆E ‘ai.(エ ッアイ)

 英語のEat.に相当します。‘ai(ッアイ)はeatに相当します。

 ここでのポイントはe(エ)です。これは命令文を表す単語で、動詞の前に置きます。この際に、英語と同じように命令文の主語は付けても付けなくても構いません。付ける場合には、命令文の主語は動詞の後ろに置き、E ‘ai ‘oe.(エ ッアイ ッオエ)のようにします。

 更に、命令する相手が1人の時は‘oe(ッオエ)、2人の時は‘olua(ッオルア)、3人以上の時は‘oukou(ッオウコウ)を動詞の後ろに置くことが出来ます。

 ではここで、命令文を作りながら様々な動詞をご紹介します。

 E inu.(エ イヌ)でDrink.、E no‘ono‘o.(エ ノッオノッオ)でThink.、E kākau.(エ カーカウ)でWrite.、E hele.(エ ヘレ)でGo.、E hele mai.(エ ヘレ マイ)でCome.、E hana.(エ ハナ)でWork.に相当します。

 

◆He papa ‘ōlelo Hawai‘i kēia?(ヘ パパ ッオーレロ ハワイッイ ケーイア)

 英語のIs this the Hawaiian class?に相当します。papa(パパ)がclass、‘ōlelo Hawai‘i(ッオーレロ ハワイッイ)でthe Hwaiian class、kēia(ケーイア)がthisに相当します。

 ここでのポイントは2つあります。

 まず、he(ヘ)です。英語のbe動詞に相当しますが、最初の方の例文でハワイ語には英語のbe動詞に相当するものはないとご紹介しました。このhe(ヘ)はあるものの種別や特徴を説明する場合に、祖の種別や特徴を表す名詞の前にhe(ヘ)を付けて述語を作ります。

 上記例文ではkēia(ケーイア)がpapa ‘ōlelo Hawai‘i(パパ ッオーレロ ハワイイ)であると言うことを説明しています。述語の後ろに主語が来ると言うのが原則です。

 他にも、He kāne au.(ヘ カーネ アウ)と言うとI am a man.に相当します。kāne(カーネ)がmanに相当します。

 2つ目のポイントは名詞の修飾についてです。名詞を修飾する単語は名詞の後ろに置きます。形容詞以外にも、名詞でも他の名詞を修飾することが出来ます。

 上記例文では、papa ‘ōlelo Hawai‘i(パパ ッオーレロ ハワイッイ)がそれにあたります。papa(パパ)を‘ōlelo Hawai‘i(ッオーレロ ハワイッイ)が修飾する形になっています。

 他にも、haumana hou(ハウマナ ホウ)でa new studentに相当しますが、haumana(ハウマナ)がstudent、hou(ホウ)がnewに相当します。

 

◆He kumu maika‘i ‘o ia.(ヘ クム マイカッイ ッオ イア)

 英語のHe is a good teacher.に相当します。(クム)がteacherに相当します。

 ここでのポイントはハワイ語の人称代名詞です。上記例文ではia(イア)がそれにあたります。英語のhe、sheに相当し、性別の区別はありません。ただし、3人称単数のia(イア)は、主語として使われる時は前置詞‘o(ッオ)を前に置きます。

 それではここで、ハワイ語の人称代名詞をご紹介します。ハワイ語には2人の時に使用される「双数」と言う変わった数え方があります。

 au(アウ=I)、kāua(カーウア=we、双数で聞き手を含む)、māua(マーウア=we、双数で聞き手は含まない)、kākou(カーコウ=we、3人以上で聞き手を含む)、mākou(マーコウ=we、3人以上で聞き手を含まない)。

 ‘oe(ッオエ=you)、‘olua(ッオルア=you、双数)、‘oukou(ッオウコウ=you、3人以上)。

 ‘o ia(ッオ イア=he, she)、lāua(ラーウア=they、双数)、lākou(ラーコウ=they、3人以上)。

 例えば、I am a new student.と言いたい場合は、He haumana hou au.(ヘ ハウマナ ホウ アウ)と言います。haumana(ハウマナ)はstudent、hou(ホウ)はnewに相当します。

 

◆‘O Keali‘i ko‘u inoa.(ッオ ケアリッイ コッウ イノア)

 英語のMy name is Kealii.に相当します。ko‘u(コッウ)がmy、inoa(イノア)がnameに相当します。

 ここでのポイントは‘o(ッオ)です。上記例文のように主語と述語がイコールの関係の時、述語の前に‘o(ッオ)を付けて述語を作ります。上記例文の場合、Keali‘i(ケアリッイ)とko‘u inoa(コッウ イノア)がイコールの関係のため、Keali‘i(ケアリッイ)の前に‘o(ッオ)を付けます。

 他にも、‘O ko‘u makuahine ‘o ia.(ッオ コッウ マクアヒネ ッオ イア)と言うと、She is my mother.に相当します。makuahine(マクアヒネ)はmotherに相当します。この場合は、ko‘u makuahine(コッウ マクアヒネ)と‘o ia(ッオ イア)がイコールの関係のため、ko‘u(コッウ)の前に‘o(ッオ)を付けます。

 

◆Ke ho‘opa‘a ha‘awina nei au.(ケ ホッオパッア ハッアヴィナ ネイ アウ)

 英語のI am studying.に相当します。ho‘opa‘a ha‘awina(ホッオパッア ハッアヴィナ)でstudyに相当します。

 ここでのポイントは現在進行形についてです。今、目の前で進行中である動作を表したい場合、動詞の前後をke(ケ)とnei(ネイ)で挟みます。上記例文では、ke ho‘opa‘a ha‘awina nei(ケ ホッオパッア ハッアヴィナ ネイ)がそれにあたります。

 逆に、Are you studying?と言いたい場合は、au(アウ)を‘oe(ッオエ)に変えて、Ke ho‘opa‘a ha‘awina nei ‘oe?(ケ ホッオパッア ハッアヴィナ ネイ オエ)と言います。

 他にも、I am dancing.と言いたい場合は、Ke hula nei au.(ケ フラ ネイ アウ)と言います。hula(フラ)はdanceに相当します。

 

◆E ho‘opa‘a ha‘awina ana au.(エ ホッオパッア ハッアヴィナ アナ アウ)

 英語のI study.に相当します。

 ここでのポイントはハワイ語の一般動詞の現在時制についてです。動詞の前後をe(エ)とana(アナ)で挟みます。上記例文ではho‘opa‘a ha‘awina(ホッオパッア ハッアヴィナ=study)を挟んでいます。

 こうすることによって、I study.やI am studying.、それからI will study.と言う意味を表します。どの意味になるかは、個々の文脈で判断されます。

 

◆Ua hele ‘o ia.(ウア ヘレ ッオ イア)

 英語のHe went.に相当します。

 ここでのポイントはハワイ語の一般動詞の過去時制についてです。完了した動作を表すには、動詞の前にua(ウア)を付けます。上記例文ではhele(ヘレ=go)の前にua(ウア)が置かれることによって、過去の意味を表します。

 他にも、Ua ho‘opa‘a ha‘awina au.(ウア ホッオパッア ハッアヴィナ アウ)と言うと、I studied.に相当します。

 

◆Ua ‘ai au i ka i‘a.(ウアアイ アウ

 英語のI ate the fish.に相当します。i(イ)は目的語を表す接辞、ka(カ)は冠詞theia(イア)はfishに相当します。

 ここでのポイントはハワイ語の語順についてです。特に目的語がある場合、語順は動詞+主語+目的語+副詞句(時間・場所・移動先など)の順番になります。

 他にも、Ua hoopaa haawina ‘o ia i ka hale.(ウア ホオパア ハアヴィナ オ イア イ カ ハレ)と言うと、He studied at home.に相当します。この場合、i(イ)はinatなどを表し、ka hale(カ ハレ)でthe houseに相当します。

 また、E hele ana ‘oe i ke kula?(エ ヘレ アナ オエ イ ケ クラ)と言うと、Do you go to school?に相当します。この場合、i(イ)はtoを表し、ke kula(ケ クラ)でthe schoolに相当します。

 名詞の前の冠詞は2種類あります。通常はka(カ)ですが、名詞がk, a, e, oで始まる場合には冠詞はke(ケ)に変わります。