Esperanto Vol.6
(参考文献:白水社「ニューエクスプレス エスペラント語」)
◆はじめに
エスペラント語で使用しているフォントはArialです。どのOfficeにもインストールされているので正常にご覧頂けると思いますが。
◆Esperanto naskiĝis en 1887.(エスペラント ナスキーヂス エン ミル オクツェント オクデク
セプ)
英語のEsperanto was born in 1887.に相当します。naskiĝis(ナスキーヂス)は動詞naskiĝi(ナスキーヂ=be born)の過去形です。
ここでのポイントは数字の読み方です。まず、VOL.3でご紹介した0〜20までの言い方を改めてご紹介します。
nulo(ヌーロ=zero)、unu(ウーヌ=one)、du(ドゥ=two)、tri(トリ=three)、kvar(クヴァル=four)、kvin(クヴィン=five)、ses(セス=six)、sep(セプ=seven)、ok(オク=eight)、naŭ(ナウ=nine)、dek(デク=ten)。
dek unu(デク ウーヌ=eleven)、dek du(デク ドゥ=twelve)、dek tri(デク トリ=thirteen)、dek kvar(デク クヴァル=fourteen)、dek kvin(デク クヴィン=fifteen)、dek ses(デク セス=sixteen)、dek sep(デク セプ=seventeen)、dek ok(デク オク=eighteen)、dek naŭ(デク ナウ=nineteen)、dudek(ドゥーデク=twenty)。
dudek unu(ドゥデク ウーヌ=twenty-one)、dudek du(ドゥデク ドゥ=twenty-two)、tridek(トリデク=thirty)、tridek unu(トリデク ウーヌ=thirty-one)。
kvardek(クヴァルデク=forty)、kvindek(クヴィンデク=fifty)、sesdek(セスデク=sixty)、sepdek(セプデク=seventy)、okdek(オクデク=eighty)、naŭdek(ナウデク=ninety)、cent(ツェント=one hundred)。
cent unu(ツェント ウーヌ=one hundred-one)、cent dek unu(ツェント デク ウーヌ=one hundred eleven)、ducent(ドゥツェント=two hundred)、mil(ミル=one thousand)。
不規則な変化も特になく、1の位の数字の言い方と10や100の言い方を覚えてしまえば容易に言うことが出来ます。
ただし、書く時には一続きに書くのか、分かち書きをするのか、注意が必要です。
◆Kioma horo estas?(キオマ ホーロ エスタス)
英語のWhat time is it now?に相当します。kioma(キオマ)はkiom(キオム=how much)に-aが付く形容詞形、horo(ホーロ)はtimeに相当します。
ここでは時間の表現をご紹介します。
まず、時間は定冠詞la(ラ)を置き、その後ろに序数詞を置きます。例えば、1:00はla unua(ラ ウヌーア)、3:00はla tria(ラ トリーア)のようになります。
次に、分は前述例文でご紹介した数詞を使用します。その際、時間と分の間にkaj(カィ=and)を置きます。例えば、1:10はla unua kaj dek(ラ ウヌーア カィ デク)のようになります。文章で正しく言うには、Estas la unua horo kaj dek minutoj.(エスタス ラ ウヌーア ホーロ カィ デク ミヌートィ)と、動詞はesti(エスティ=be)の3人称単数形を使い、時間の後ろにhoro(ホーロ)、分の後ろにminuto(ミヌート)の複数形のminutoj(ミヌートィ)を置きます。
また、15分は4分の1と言うことからkvarono(クヴァローノ)、30分は2分の1と言うことからduono(ドゥオーノ)と言う言い方があります。従って、2:15はla dua kaj dek dek kvin(ラ ドゥーア カィ デク クヴィン)、またはla dua kaj kvarono(ラ ドゥーア カィ クヴァローノ)、3:30はla tria kaj tridek(ラ トリーア カィ トリデク)、またはla tria kaj duono(ラ トリーア カィ ドゥオーノ)と言うことが出来ます。
◆Petra renkontis lin je la sepa kaj duono
vespere.(ペトラ レンコンティス リン イェ ラ セパ カィ ドゥオーノ ヴェスペーレ)
英語のPetra met him at 7:30 in
the evening.に相当します。renkontis(レンコンティス)は動詞renkonti(レンコンティ=meet)の過去形、vespere(ヴェスペーレ)はeveningに相当します。
ここでのポイントはje(イェ)です。これは英語のatに相当し、「〜時に」と言いたい時に時間の表現の前に置きます。
◆Oni diras, ke Petra edziniĝis al Masao.(オーニ ディーラス, ケ ペトラ エッジニーヂス アル マサオ)
英語のPeople says that Petra
got married with Masao.に相当します。diras(ディーラonidス)は動詞diri(ディーリ=say)の現在形、ke(ケ)は接続詞that、edziniĝis(エッジニーヂス)は動詞edziniĝi(エッジニーヂ=get married)の過去形に相当します。この動詞edziniĝi(エッジニーヂ)は、厳密に言えば、become a wifeに相当します。動詞edziĝi(エッジーヂ)がbecome a husbandに相当します。
ここでのポイントはoni(オーニ)です。これは不定代名詞と呼ばれるもので、英語のpeopleに相当します。「一般的に人々は」を主語にして表す時に使われます。oni diras(オニ ディーラス)で「一般的に人々はそう言っている」と言いたい時に使われます。
◆Pluvas.(プルーヴァス)
英語のIt rains.に相当します。pluvas(プルーヴァス)は動詞pluvi(プルーヴィ=rain)の現在形です。
ここでのポイントは無主語文と呼ばれる構造です。英語ではIt
rains.のように形式主語であるitを必要としますが、エスペラント語ではそう言うものは不要です。例えば、Neĝos morgaŭ.(ネーヂョス モルガゥ)と言うとIt will snow tomorrow.に相当します。neĝos(ネーヂョス)は動詞neĝi(ネーヂ=snow)の未来形、morgaŭ(モルガゥ)はtomorrowに相当します。
ただし、主語がないので形容詞は使えず、副詞を使うと言う点に注意が必要です。例えば、Estas varme hodiaŭ.(エスタス ヴァルメ ホディーアゥ)と言うとIt is warm today.に相当します。varme(ヴァルメ)が形容詞varma(ヴァルマ=warm)の副詞形、hodiaŭ(ホディーアゥ)がtodayに相当します。
◆Tre agrable!(トレ アグラーブレ)
英語のNice to meet you.に相当します。tre(トレ)はvery、agrable(アグラーブレ)はcomfortableに相当します。
これを更に丁寧に言った表現として、Estas al mi tre agrable konatiĝi kun vi.(エスタス アル ミ トレ アグラーブレ コナティーヂ クン ヴィ)と言うのがあります。英語のIt’s very
nice to meet you.に相当します。al(アル)はfor、konatiĝi(コナティーヂ)はencounterやmeetに相当します。
◆エスペラント語での時の表現
ここではエスペラント語での時の表現をご紹介します。
mateno(マテーノ=morning)、antaŭtagmezo(アンタゥタグメーゾ=in the morning)、tagmezo(タグメーゾ=noon)、posttagmezo(ポストタグメーゾ=in the afternoon)、vespero(ヴェスペーロ=in the evening)、nokto(ノクト=night)。
antaŭhienraŭ(アンタゥヒエーラゥ=the day before yesterday)、hieraŭ(ヒエーラゥ=yesterday)、hodiaŭ(ホーディアゥ=today)、morgaŭ(モルガゥ=tomorrow)、postmorgaŭ(the day after tomorrow)。
la lasta jaro(ラ ラスタ ヤーロ=last year)、tiu ĉi jaro(ティーウ チ ヤーロ=this year)、la venonta jaro(ラ ヴェノンタ ヤーロ=the next year)。
la lasta monato(ラ ラスタ モナート=last month)、tiu ĉi monato(ティーウ チ モナート=this month)、la venonta monato(ラ ヴェノンタ モナート=the next month)。
la lasta semajno(ラ ラスタ セマィノ=last week)、tiu ĉi semajno(ティーウ チ セマィノ=this week)、la venonta semajno(ラ ヴェノンタ セマィノ=the next week)。
◆エスペラント語での月や曜日の表現
ここではエスペラント語での月や曜日の表現をご紹介します。
dimanĉo(ディマンチョ=Sunday)、lundo(ルンド=Monday)、mardo(マルド=Tuesday)、merkredo(メルクレード=Wednesday)、jaŭdo(ジャゥド=Thursday)、vendredo(ヴェンドレード=Friday)、sabato(サバト=Saturday)、festotago(フェストターゴ=holiday)。
januaro(ヤヌアーロ=January)、februaro(フェブルアーロ=February)、marto(マルト=March)、aprilo(アプリーロ=April)、majo(マーヨ=May)、junio(ユニーオ=June)、julio(ユリーオ=July)、aŭgusto(アゥグスト=August)、septembro(セプテムブロ=September)、oktobro(オクトブロ=October)、novembro(ノヴェムブロ=November)、decembro(デツェムブロ=December)。
printempo(プリンテムポ=spring)、somero(ソメーロ=summer)、aŭtuno(アゥトゥーノ=autumn)、vintro(ヴィントロ=winter)、sezono(セゾーノ=season)。
◆Ŝi revenis en la ĉambron.(シ レヴェニス エン ラ チャンブロン)
英語のShe returned into the
room.に相当します。revenis(レヴェニス)は動詞reveni(レヴェニ=return)の過去形に相当します。
ここでのポイントは移動・方向を表す目的語と呼ばれるものです。上記例文ではla ĉambron(チャンブロン)の-nがそれにあたります。
例えば、Ŝi estis en la ĉambro.(シ エスティス エン ラ チャンブロ)と言うと、She was in the room.に相当します。前置詞en(エン)は単に存在する場所を表しているだけですが、Ŝi revenis en la ĉambron.(シ レヴェニス エン ラ チャンブロン)と言うとShe returned into the room.に相当し、前置詞en(エン)は目的格の名詞の示している場所への移動を表しています。
en(エン)以外にも、sur(スール=on)、sub(スブ=under)、antaŭ(アンタゥ=in front of)、trans(トランス=across)などのような前置詞が同じような用法で使われます。
例えば、Li metis libron sur la tablon.(リ メーティス リブロン スール ラ タブロン)と言うと、He put the book on the desk.に相当します。metis(メーティス)は動詞meti(メーティ=put)の過去形、libron(リブロン)はlibro(リブロ=book)に移動・方向を表す目的格-nが付いた形、tablon(タブロン)はtablo(タブロ=desk)に移動・方向を表す目的格-nが付いた形です。
この他にも、名詞だけではなく場所を表す副詞もこの目的格語尾-nを付けると同じように移動・方向を表すことが出来ます。例えば、kie(キーエ=where)に目的格語尾-nを付けて、Kien vi iras?(キーエン ヴィ イーラス)と言うと、Where are you going?に相当します。iras(イーラス)は動詞iri(イーリ=go)の現在形です。これに対し、Mi revenas hejmen.(ミ レヴェーナス ヘィメン)と言うと、I am going back home.に相当します。revenas(レヴェーナス)は動詞reveni(レヴェーニ=return)の現在形、hejmen(ヘィメン)はhejme(ヘィメ=at home)に目的格語尾-nを付けてto homeに相当します。
◆Ŝi trinkis tason da kafo.(シ トリンキス タソン ダ カフォ)
英語のShe drank a cup of
coffee.に相当します。trinkis(トリンキス)は動詞trinki(トリンキ=drink)の過去形、tason(タソン)はtaso(タソ=cup)に目的格語尾-nが付いた形、kafo(カフォ)はcoffeeに相当します。
ここでのポイントは「数量の単位を表す語+da(ダ)+数量を示される名詞」と言う構造です。上記例文ではtason da kafo(タソン ダ カフォ)がその部分にあたります。数量の単位を表す単語(上記例文ではtaso(タソ))と、それによって数量を示される名詞(上記例文ではkafo(カフォ))とを結ぶ働きをするのが前置詞のda(ダ)です。
なお、このタイプの数量表現では、前置詞da(ダ)に後続する名詞は意味的には目的語であっても目的格語尾の-nを付けることが出来ません。上記例文でもtaso(タソ)に目的格語尾の-nが付いているように、単位を表す語が名詞であれば、その名詞に目的格語尾の-nが付きます。
また、単位を表す語が副詞の場合にはどこにも目的格語尾の-nは付きません。例えば、Mi renkontis multe da leteramikoj.(ミ レンコンティス ムルテ ダ レテラミコィ)と言うと、I met a lot of pen friends.に相当します。renkontis(レンコンティス)は動詞renkonti(レンコンティ=meet)の過去形、multe(ムルテ)はa lotやmany、leteramikoj(レテラミコィ)はleteramiko(レテラミコ=pen friend)の複数形に相当します。
他にも、この前置詞da(ダ)を使った数量を尋ねる表現としては、Kiom da jaroj vi havas?(キーオム ダ ヤーロィ ヴィ ハーヴァス)と言うと、How old are you?に相当します。kiom(キーオム)がhow much、jaroj(ヤーロィ)はjaro(ヤーロ=year, age)の複数形、havas(ハーヴァス)は動詞havi(ハーヴィ=have)の現在形で、直訳すると、How much of age do you have?に相当します。