第1回「鴨川」
京都、四条大橋上から北方を撮影。
四季折々の顔を見せる京都。その京都盆地の中心を流れる鴨川。この場所では西側に先斗町(ぽんとちょう)があり、たくさんの高級料亭が並んでいる。中にはミシュランの星をもらったお店もあるそうだ。
この四条大橋の南西部には祇園があり、花見小路などのたくさんの花街があり、観光客で賑わう。
この先斗町の店は夏になると京の風物詩である納涼床を楽しむことが出来る。
実はこの鴨川、比叡山のある東方から高野川、上賀茂神社のある西方から賀茂川が流れ、それが下鴨神社の三角州で合流し、「鴨川」へと名前を変える。そして更に南方で、嵯峨野の方から流れて来る桂川と合流し、更に南方で宇治川と合流し、淀川へと流れ、最終的には淀川へと流れ着く。
この鴨川沿いで行われるイベントとしては、先述の「納涼床」がある。
川床(かわどこ)とも言い、二条大橋から五条大橋にかけての鴨川西岸の料理店では、5月から9月にかけて河原に張り出した木組みの床が設けられる。北エリア(二条通から先斗町公園の上木屋町、先斗町北)と南エリア(先斗町公園から五条通の先斗町南、西石垣、下木屋町)に位置し、観光客を魅了している。
それから、かつては京友禅を鴨川の流れにさらす「友禅流し」も行われていたそうだ(水質悪化に伴い、1970年代に中止)。
安土桃山時代、それまでの鴨川は今の河原町通までがその流域だった。つまり、平安京の中を流れていたわけで、大雨が降るとたちまちのうちに洪水になり、大きな被害を受けていた。白河法皇も自分が苦手なもの3つのうち、1つに「鴨川」を挙げているほどだ。
そんな鴨川の治水工事を行ったのが豊臣秀吉。角倉了以に命じて治水工事を行い、今の流れにしたと言う。